事例:③生産性向上(請負)​

基礎情報

就労継続支援B型事業所(特定非営利活動法人:広島県)​
利用者:20名​
主な作業:育苗・施設外就労(施設管理)・軽作業(基盤解体・シャーペン組立等)

問題・ニーズ

シャーペン組立作業で、利用者が組立てた後、職員による検品で多くの不備があり、検品・手直しに要する時間を多くとられる為、生産性が低い状態でした。​

理想と課題解決の方向性

検品時に手直しが必要な個数を減らし、生産数を上げる。​
よって、これを目指すために「戦略:③生産性向上(請負)」を選択しました。​

実施内容

シャーペン組立作業の作業アセスメントシート作成​
シャーペン組立作業を要素作業(1秒単位で人がど動いて作業を実施しているのか)に分解し、要素作業​を実施するために必要なスキルを抽出し、全ての利用者に対して必要スキルをどの程度獲得出来ている​のかのアセスメントを実施し、今後獲得していくべきスキル(能力)を明確化し、具体的な支援に落とし込​んでいきました。また、より効率よく生産していくために、作業工程の変更や、治具の開発・導入も実施し​ました。​​

事業所内レイアウト変更
作業アセスメントシートを作成し、作業工程を変更するに伴って、事業所内レイアウト変更(作業環境の​整備)を実施しました。​

成果

同じ作業量を実施するために要する時間を約1日短縮
作業アセスメントを実施し、それぞれの利用者の個別の課題を抽出し支援を実施することで、利用者の生産性が向上しました。また、作業工程の変更・治具の導入によって不良品が激減したため、今までよりも作業時間を大幅に短縮することが出来ました。​
作業時間を短縮できたことで確保した時間で、新たな作業を獲得し売上増を目指すことが出来るようになりました。​