基礎情報
就労継続支援B型事業所(社会福祉法人:茨城県)
利用者:20名
主な作業:請負、テープ起こし
問題・ニーズ
従来、請負作業の一部として、テープ起こしを実施しており、PC関連の業務をしたいと思っていました。しかしながらコロナ禍を受けて、会議の開催自体がなくなり、結果テープ起こしの請負が激減していしまいました。
よって、これに代わる新たなPC業務を探索する必要がありました。
理想と課題解決の方向性
理想は、コロナ禍によって減ったテープ起こしに変わるPC関連業務の請負で売上を上げることです。
よって、これを目指すために「戦略:⑤販路開拓(請負)」を選択しました。
実施内容
動画処理への業務転換
テープ起こしを効率的にするためのソフト探し・テストや、動画処理に関するソフトをテストしていたこともあり、急激に増加しているオンライン会議への対応ができるように、業務を転換しました。
研修・会議動画の編集・トリミング
リアルの研修・会議ができなくても、実施しなければならない研修・会議は、すべてオンラインで実施と変わりました。そうすると、テープ起こしではなく、動画トリミングし、それを納品するスタイルに変わり始めました。その業務を請け負うことで、競合が少ない中、次々と受注につながっていきました。
成果
コロナ禍にも関わらず過去最高売上を実現
夏過ぎ(~8月)までは、テープ起こしがほぼゼロに近い状態となり厳しい状況でした。
しかしながら、そこから巻き返しを図り、最終的には、動画処理だけで109本を処理し、通常20万円/月の売上水準だったのが、動画処理を大量に実施した月は、100万円を超えることにもなりました。
国立機関や行政等、優先調達にも該当することから、直接発注をもらえることにもなり、平均工賃では過去最高を記録し、はじめて賞与の支給もできました。